左ラテラル、ガヤ(バレンシア)
→19歳の若さながら、完成されているプレーの数々で観衆を魅了
マルセロ(レアル・マドリー)
ハウメ・コスタ(ビジャレアル)
ホニー・カストロ(セルタ)
トレムリナス(セビージャ)
ウイングの攻撃性能を持つ、銀河系の左SBマルセロ。彼を僅差で下したのは、なんと19歳のガヤでした。
クロスの出す先を確認した上で、ポイントを狙って蹴っていることが解るような高精度で鋭いクロスは、スペインの選手には珍しい資質かもしれません。俊足を生かした思い切った攻め上がりに加えて、粘り強く身体を当てていくような守備力を完備。バレンシアの守備陣でも、圧倒的なインパクトを残した選手でしょう。
特に、マルセロを抑えての選出というのが、細かく語るまでもなく無限のポテンシャルを示しているのではないでしょうか。年齢と共に、細かな気遣いが出来てくれば世界一のサイドバックも夢ではありません。
レアル・マドリーで、今季も安定したプレーを披露したマルセロ。新星の台頭でMVPは逃したとはいえ、他の候補者と同列で語るのは難しい選手かもしれません。
CLでも、キッチリとサイドからゲームを作るプレーをこなし、そのテクニックで何度となく相手守備陣を切り裂いてみせました。ダニエウ・アウベスとマルセロ、ブラジル代表では味方となる2人が、リーガのサイドバック部門を数年に渡って牽引している印象すらありますし。来季は、チーム全体と共に、彼のMVP奪還に期待するマドリディスタも少なくはないでしょう。個人的には、職人肌で大好きなフランス人SBトレムリナスの選出が嬉しいですね。
《次回へ続く》