CB2人目、オタメンディ(バレンシア)

→驚異的な対人戦の強さに加え、クリア能力で度胆を抜いた

ペペの相方に選出されたのは、ニコラス・オタメンディ。

生ける伝説、ディエゴ・マラドーナがアルゼンチン代表監督だった時代に見出した才能で、彼の見出した若手の中では1番の出世頭かもしれません。レギュラーとして使われた2010年W杯ではサイドバックとしての先発に苦しみ、批判を受けましたが、名門ポルトでの経験を経て才能が開花。細かいところで怪しいイメージがあるCBでしたが、今季の活躍は別格。兎に角、信じ難い出足の速さで、相手の後ろから簡単にボールを奪い取ってしまいます。

身長はそこまで高くないのですが空中戦にも強く、特に動きながらでもパワーを失わずに相手と競れるのが魅力。体勢を崩してもクリアする変態プレーも。ペペにネスタの面影を見るとすれば、こちらはカンナバロタイプでしょうか。ボール扱いは改善の余地がありますが、その圧倒的なスピードでの潰しは絶品。

アトレティコのウルグアイ代表ヒメネスは、恐らく来季のスターティングメンバー。代表でも同じチームでプレーするゴディンから、様々なものを学び取って更に飛躍してほしいところです。

候補リストにも、実力者が揃います。バルセロナを支えたピケは、座談会でも話したように、前半戦の不調が響きました。とはいえ、不調でもしっかりとシーズン中に修正出来ることで、優秀なCBであることを証明したということでしょうか

唯一GKに加え、CBコンビが候補者リスト& MVPに名を連ねたバレンシア。これだけで、恐ろしいまでの堅守が想像出来るかもしれません。エイバルの躍進を支えたアルベントサは、既にダービーに引き抜かれています。順調にプレーを続けられれば、イングランドでもステップアップが予想されますね。