25日、チェルシーはMFマルコ・マリンがトラブゾンスポルにローン移籍すると発表した。

小柄ながらもスピードに溢れ、機動性と俊敏性を持ち合わせたドリブラーであるマリン。推進力あるそのドリブル突破はあのピエール・リトバルスキーを彷彿とさせ、失われかけたドイツのドリブラー史を再興させたボスニア出身の選手である。

そんなマリンはEURO2008のドイツ代表候補メンバーに選ばれるなど、ドイツ代表としての経験もある。ボルシアMGでブレイクしブレーメンへと移籍したマリンは、2012年にチェルシーへと引き抜かれる。世界的クラブに移籍しそのままスター街道を歩むかに思われたのだが…その後のキャリアは順風満帆ではなかった。

フアン・マタやオスカル、エデン・アザールらとのポジション争いに敗れなかなか出場機会を得ることができず、翌シーズンから就任したジョゼ・モウリーニョの構想外となってしまった。モウリーニョ就任後は他クラブへローン移籍が続いており、ヨーロッパ中を放浪しているのが現状である。

そんなマリンのここ数年の移籍の動向をまとめてみよう。

【2012年夏】

ブレーメン(GER)→ チェルシー(ENG)※完全移籍

【2013年夏】

チェルシー(ENG)→ セビージャ(ESP)※ローン移籍

【2014年夏】

セビージャ(ESP)→ チェルシー(ENG)※ローンバック
チェルシー(ENG)→ フィオレンティーナ(ITA)※ローン移籍

【2015年冬】

フィオレンティーナ(ITA)→チェルシー(ENG)※ローンバック
チェルシー(ENG)→ アンデルレヒト(BEL)※ローン移籍

【2015年夏】

アンデルレヒト(BEL)→ チェルシー(ENG)※ローンバック
チェルシー(ENG)→トラブゾンスポル(TUR)※ローン移籍

このようにマリンは、2012年から3年間のうちに、実に6つのクラブを渡り歩いているのだ。マリンほどの実力者がこうして各チームを転々とするなんて…数年前には考えられなかったことである。

『transfermarkt』はマリンの移籍遍歴を「ツアー」と表現し、その経緯を紹介。市場価値もチェルシーへの移籍をピークに年々下がっている。

なおチェルシーによれば、マリンのトラブゾンスポル移籍は1年間のローンであるが、買い取りオプションが付随しているという。

マリンとチェルシーとの契約は2016年の夏まで。チェルシーがマリンに契約延長オファーを申し出るとは考えづらく、仮にトラブゾンスポルが買い取りオプションを行使しなければ、来夏マリンは再び新たなチーム探すことになりそうだ。それだけに、新天地での奮闘を期待したいところだ。