先日、元日本代表FW中山雅史の沼津加入と共に、故郷でプレーするベテランの選手達を特集した。

今回はシルバーウィークということもあり帰省するサッカーファンも多いだろう。今回は、「現役」ではなく、最後に故郷で華を咲かせて「引退していった」名プレイヤーを少しだけ見てみよう。

フアン・セバスティアン・ベロン

ラツィオ、マンチェスター・ユナイテッド、インテルでリーグ優勝を経験し、中盤の深い位置からゲームメイクを見せた。

アルゼンチンのサッカー選手は、現役時代の晩年を故郷でプレーするケースが少なくない。マティアス・アルメイダ、マルセロ・ガジャルド…少し振り返るだけでさまざまな名前がでてくる。だが、1度は終わったというレッテルを貼られながら再度輝きを見せたという点ではベロンは随一であろう。

2006年にエストゥディアンテスへ加入すると、同年のアペルトゥーラ(前期リーグ)で優勝、2009年にはコパ・リベルタドーレスを制し同年のクラブワールドカップにも出場した。同大会ではバルセロナの前に準優勝に終わったが、2008、2009と2年連続で南米年間最優秀選手賞に輝いている。その後、2014年まで現役を続けた。

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