今週末マンチェスター・ユナイテッドのサポーターがエミレーツ・スタジアムで観戦するためにはチケットに64ポンド(およそ1.16万円)、加えて交通費が必要となる。
もちろん、ホームのサポーターには交通費はそれほどかからないものの、チケット価格の高騰による影響は大きい。
しかし、プレミアリーグ側としては、もっとも高価なチケットだけに注目するのは不公平であると考えているようだ。
プレミアリーグ広報担当
「もっとも高価なチケットが注目の対象となっているが、各クラブで利用できる提示については膨大な数があり、それが一般的に無視されている。
ファンの大半は、プレミアリーグを実際に観戦するに当たって支払っている金額に対して、公平な反応をしていない。
例を提供すれば、今シーズンはプレミアリーグの12クラブが1試合26ポンド(およそ4700円)以下で見ることが出来るチケットを提供している。子供のシーズンチケットについては1試合10ポンド(およそ1800円)以下で多くが提供されている」
今年2月に新契約が結ばれたプレミアリーグの放映権料は、実に3年で51億3600万ポンド(およそ9310.5億円)に達した。
クラブの経営において観客からのチケット収入の割合は減少しているとはいえ、それでもトッテナム・ホットスパーやチェルシーがスタジアム拡張計画を進めているなど、以前重要なものであり続けているといえる。
グローバルになるプレミアリーグであるが、その魅力は地元のファンが作る雰囲気も含んでのもの。
ファンの訴えが正当なものであるかどうかの判断は別として、その空気が失われていくかもしれないと想像すれば、すこし寂しいものがある。