インディアン・スーパーリーグ の きほん
このリーグは非常に特徴的なシステムを採用しており、それは大雑把に分けて4つある。
- 10月~12月の3ヶ月間だけ行われる短期決戦
- 曜日は関係なく1日1試合のペースで開催される
- インド人選手はドラフトで各チームに分配される
- 各チーム1名のスター選手、8名の外国人選手の獲得が義務づけられている
スケジュールに関しては非常に特殊で、曜日に全く関係なく1日1試合を夜に行う。これによって試合が被ることを避け、試合の放映を容易にし、話題を継続させやすいというメリットを得ているのだ。
デメリットとしては順位表の意味が薄れることやスケジュールの不公平感、スタジアムを訪れる観客が混乱することがあげられるだろうが、今のところ大きな問題にはなっていない。
選手については昨年もアレッサンドロ・デル・ピエロがスター選手枠(通称マーキー・プレイヤー)で加入したことで大きな話題を集めたが、今年もそれは継続されている。ワールドカップ出場経験がある選手、そして外国人の獲得は義務であり、契約しないわけにはいかない。海外へのマーケティングを考慮し、インド人だけで戦うというのは不可能なのである。
なにが かわったの? 2015年のスーパーリーグ
去年から今年にかけての大きな変更点と言えば、スケジュール面の改善だ。
昨季は開幕時期も直前にならないと分からないような状況で予定が遅れ、シーズン中に「ダブリ(2試合を行わなければならない日)」がいくつかあった。
しかし今季は組織が固まっていることもあって、スケジュールは10日間前倒し(10月13日→10月3日)となり、「ダブリ」の日は一つもなくなった。
試合の間隔も昨年より空いているため、経済的なものだけでなく、ピッチ内にも大きな影響があると予想されている。
また、マーキー・プレイヤーの部分についても、スケジュールの影響は大きいはずだ。
昨年はスター選手の契約がギリギリまで遅れ、その結果ブランクが長かったロベール・ピレスやフレーデリク・ユングベリは全くの期待外れに終わってしまった。反面、現役中のエラーノは得点王に輝いている。
それが今回マーキーの契約期限が7月31日に設定され、早い間に陣容が決定された。さらに開幕前にも長い準備期間が与えられ、ジーコ率いるFCゴアはドバイで2週間のキャンプを行っている。
つまり、より「プロフェッショナルな」リーグになったとも言えるのではないか。