デリー・ダイナモス

昨季はアレッサンドロ・デル・ピエロが所属したことで非常に話題を集めたクラブ。ただ彼もあまり活躍したとは言えず、惜しくも勝ち点1差で決勝大会出場を逃した。

インド国内では最大のケーブルTVネットワークであるDENがオーナーを務めている。オランダのフェイエノールトも関わっていたが、昨年限りで経営から離れている。

今夏は会長の変更に加え、選手兼監督としてあの「悪魔の左足」で知られる元ブラジル代表DFロベルト・カルロス氏を招へいした。

動きはあまり速くなかったが、ここからの加速はスゴかった。元ノルウェー代表DFヨン・アルネ・リーセ、元フランス代表MFフロラン・マルダを獲得。また、WBAから将来を嘱望される21歳のFWアディル・ナビまで引き入れてきた。

昨年のコネクションが残っているのか、オランダのハンス・ムルダーが引き続き参加し、かつてRKCとフェイエノールトで少し話題になったセルジーニョ・フレーネも加入。選手の名前は比較的揃っている。

リーセ+マルダ+監督と左サイドが3人いるということは、おそらくマルダはボランチに入りそうだ。

監督:ロベルト・カルロス(元ブラジル代表DF)

マーキー:ロベルト・カルロス(元ブラジル代表DF)

注目選手:フロラン・マルダ(元フランス代表MF)、ヨン・アルネ・リーセ(元ノルウェー代表DF)、アディル・ナビ(イングランド)、ハンス・ムルダー(オランダ)

プネ・シティ

フィオレンティーナが経営に参加していたこともあり、イタリアとのコネクションが強いクラブ……だった。

昨季は中村俊輔選手を指導したことでも知られるフランコ・コロンバ氏を迎えたが結果が出ず、今季はいきなりイングランド方面のコネクションが加わった感じである。

今季行った補強は非常に強力で、優勝候補の一角になる可能性は高い。ディディエ・ゾコラ(コートジボワール)、カル・ウチェ(ナイジェリア)、トゥンジャイ・シャンル(トルコ)はいずれも代表クラスの選手。

DFに迎えたディエゴ・コロットはスペインで実績を持つ選手であり、オランダ人FWウェスリー・フェルフークもADOデンハーグの名アタッカーだ。ニッキー・ショーリーは一時期イングランド代表にも入っていたことで知られるレフトバックである。

問題はマーキー・プレイヤーとして迎えた元ルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥがブランクから復活し、活躍出来るのかどうかだ。

監督:デイヴィッド・プラット(イングランド)

マーキー:アドリアン・ムトゥ(元ルーマニア代表FW)

注目選手:カル・ウチェ(元ナイジェリア代表FW)、ディディエ・ゾコラ(コートジボワール代表MF)、トゥンジャイ・シャンル(トルコ代表FW)、イェンドリック・ルイス(コスタリカ代表FW)

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