なんじゃ~この軌道は!

両者得点がないなかで迎えた50分、セットプレーを防がれた二次攻撃から柴崎が思い切り放ったシュートは相手選手の間をすり抜け、ものすごい回転で急激に変化しゴールの右隅に突き刺さったのである!

もともと稲本と比較されるだけあり中距離からのシュートを得意としていた柴崎だが、これまでJ1で記録した年間の最多ゴールはわずかに1と、決して得点力のある選手ではなかった。

しかし広島では今季より徳島時代のチームメイト、ドウグラスと横並びでシャドーに入り、2人して劇的な変化を見せている。このスーパーゴールは今シーズンの6点目で、J2時代に記録した7ゴールの更新も目前に迫っているのだ。

何より優勝争いを繰り広げるなか、自身を川崎から追い出す要因ともなった風間監督率いる古巣相手から決めた得点。さらに広島はこの日の勝利で年間順位でも首位に浮上しており、柴崎にとって胸のすく想いであっただろうことは想像に難くない。

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