最近ノイアーに感化されたGKによる“飛び出し過ぎ事件”が後を絶たないが、相手のゴール前まで出向き、ゴールを量産してしまうこの男の後継者はなかなか現れない。そう、サンパウロの守護神ホジェリオ・セニだ。

セニの代名詞といえばなんといってもフリーキックである。1993年のデビュー以来、42歳になる現在までPKと合わせ131ゴールを決めており、長いサッカーの歴史上でも彼以上にゴールを記録したGKは存在しない。

ワンステップで鋭く回転のかかったボールを決して壁に当てることなく、ゴールの両隅に高確率で流し込むのが彼の真骨頂。多彩なキックを蹴り分けたジュニーニョ・ペルナンブカーノらなどと違い、ほぼそれ一本でここまで記録を伸ばしてきた名人芸を是非ご堪能いただきたい。

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