最初は、例に倣って系統図を作ろうと考えた。しかし、より複雑に結び付く関係性を表すことが必要になったため、今回は相関図的な形で指導者のバックグラウンドに迫っていきたい。当初は指揮官としての敵対関係も盛り込もうかと考えたものの、流石に複雑化し過ぎるという事から今回は省略した。

また、全ての経歴などを図に纏めきれなかった部分もあるため、本コラムで出来る限りの補足説明をしていきたいと思う。

簡単に図の説明から始めよう。

文字の無い線、これは指揮官の下でのプレー経験を表している。例えば、左上のボビー・ロブソンからペップ・グアルディオラに繋がっている線。これは、ペップ・グアルディオラが選手時代にボビー・ロブソンの指導を受けていることを表す。

「師弟」と書かれた線は、コーチ時代などに共に働いた経験を意味する。「影響」と書かれた矢印は、指揮官に影響を受けたと公言しているケースだ。

色分けに関しては、ある程度時代のイメージで分けている。

ヨハン・クライフやボビー・ロブソンなどは。彼らは、既に指揮官を退いているケースが多い。

ファン・ハールやデル・ボスケ、ファン・マルワイクは。この枠は、指揮官としてはベテランに入るようなイメージだ。

そして、青色で示した指揮官が現在、「働き盛り」という年代の指揮官。ここにはジョゼ・モウリーニョ、ペップ・グアルディオラなどが揃う。

そして最後となるは、現在売出し中、もしくはコーチとして修行中の若手監督だ。

この色分けは、そこまで細かく設定している訳ではないので、参考程度に考えて頂きたい。

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