しかし、ドログバは再び2009年に退団の危機を迎えることになる。

新たに就任したルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、ブラジル代表FW(当時)のアドリアーノを獲得したがっており、ドログバには1月に他のチームを探すよう話していたという。

「ミーティングから離れたあと、最初に起こったことはアブラモヴィッチからの電話だった。そしてアシスタント経由で状況について説明された。

『いいや、君は何処にも行かない。君がチームを離れるなんて誰が言ったんだ?』と」

その後、2月9日にルイス・フェリペ・スコラーリ監督は解任された。アブラモヴィッチ氏は、スコラーリよりもドログバを支える決断をしたのだ。

また、2011年にチェルシーへやってきたものの上手く活躍することが出来なかったフェルナンド・トーレスについては、リヴァプールとの状況の違いが原因だったと考えているようだ。


「リヴァプールに最大限のリスペクトを持った上で言うが、あそこではスティーヴン・ジェラードとフェルナンド・トーレスがキングになっていた。

ただ、チェルシーには22名のキングがいたんだよ」

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