13節を終えたイングランドのプレミアリーグ。首位に立つのは日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターだ。大事なことなのでもう一度言おう、昨年王者のチェルシーでも、最多優勝のマンチェスター・ユナイテッドでもなく、レスターだ。

昨シーズン、プレミアリーグ復帰初年度となったレスターは14位でリーグ残留を果たした。ナイジェル・ピアソンが今シーズンもチームを率いると思われたが、クラブは7月にピアソンを電撃解任。新監督としてイタリア人のクラウディオ・ラニエリを招聘した。

ラニエリの招聘は大きな疑問と共に報じられた。それは彼が近年結果を残せずにいたからだ。しかし、開幕するとあれよあれよと好調を継続。エースのジェイミー・ヴァーディはルート・ファン・ニステルローイ(元オランダ代表)の記録に並ぶ10試合連続得点を達成している。

ヴァーディーの大ブレイクも欠かすことのできない要因の1つだが、イングランドでは指揮官であるクラウディオ・ラニエリにも注目が集まっている。『Daily Mail』が「懐疑論者を信奉者に変えた男」として絶賛しているのでご紹介しよう。

公平に言って、7月にナイジェル・ピアソンの後任としてクラウディオ・ラニエリを指名した時、悲観論があった。ブックメーカーもレスターが降格するというオッズを4-1とした。

しかし、極めて信じられないがことだが、シーズンの現段階で、ラニエリはクラブを首位に押し上げたのだ。

(ブックメーカーの)オッズはすでに1000-1まで引き下げられており、ヨーロッパの出場権が基本的な野望となっているように見える。

ラニエリは何をしてきたのか?

このイタリア人はクラブで非常に多くの仕事をこなしてきたことと、人付き合いの陽気さを持ち込んだことで知られている。

ピアソンはクラブを退団した唯一のスタッフだった。そして、アシスタントのクレイグ・シェイクスピア(コーチ)とスティーヴ・ウォルシュ(採用)はスムーズな交代を実現するためにクラブに残された。ウォルシュはラニエリがチェルシーにいた頃、スカウトだった。

ラニエリは2007年から彼と共に働いているパオロ・ベネッティをアシスタントとしてチームに加えた。また3年間共にしているアンドレア・アッツァリンを科学とコンディショニングの面倒を見させるために加えている。

この64歳は夏にスタッフを食事に連れ出しご馳走した。仲良くなるためのクラシックな方法だ。