しかし、このプロジェクトには課題もいくつか報道関係から指摘されており、特に問題と言われているのは金銭面だ。

その価格についてはおよそ4億ユーロ(およそ492.6億円)で、バルセロナのプロジェクト予算6億ユーロ(およそ739億円)の大半を使用するもの。そのうち2~3億ユーロ(およそ246.3~369.5億円)はスタジアムのネーミングライツ(命名権)売却によって賄われる予定となっている。

しかしながら、このネーミングライツ権売却の件については、ジョゼップ・バルトメウ会長が思っているほどスムーズには進んでいない。今年初めにはある程度の見込みを作ると言われていたが、まだ企業の選定の段階で止まっているようだ。

また、その一方で行われている胸スポンサーの件についてもかなり難しい状況になっている。

バルセロナは現在胸スポンサーを務めているカタール・エアウェイズとの契約が残り3ヶ月となっているが、その更新については不透明な状況となっており、緊張関係が続いているようだ。

それはバルセロナに今後大きな出費が予想されているために難しい交渉になっているとも言われており、今のところはアジア系の会社を含めて他のスポンサーも考慮して並行で動いているとも言われている。

新カンプ・ノウの工事については2017-18シーズンから開始される予定になっており、完成は2021-22シーズンが予定されている。とはいえ、これもスケジュール通りに完成するかどうかはその時を待たなければ分からない。

バルセロナには、スポンサー関係の支援が最もうまく進めば2億ユーロ(およそ246.7億円)、うまく進まなければ3億3000万ユーロ(およそ407.1億円)ほどの負債が残ると言われている。街のシンボルでもあるサグラダ・ファミリアのようにずっと作り続けることにはならないにしても、クラブとしてはお金、作業の両面でスムーズな進行を期待しているところだろう。

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