2000年4月21日 エヴァートン 0-0 リヴァプール
最も謎に満ちた奇妙なマージーサイドダービーである。雨でずぶ濡れになったグディソン・パークで行われた試合は、両チームともチャンスを生かすことができぬまま終盤を迎えた。
世界のサッカーの歴史上でも珍しい事態は最後の瞬間に起きた。
リヴァプールのGKサンダル・ヴェステルフェルトが最後にロングキックを蹴ったところ、これがエヴァートンのFWドン・ハッチソンの背中に直撃!
そのままリヴァプールのゴールにコロコロと吸い込まれていったのだが、このプレーに対して主審のグラハム・ポールはノーゴールを宣告したのである。
なぜか? それはロスタイムを過ぎて試合終了していたという理由からだ。宣告されていた時間は2分。ネットが揺れたのは1分45秒だったのだが・・・。
なお、後にグラハム・ポール主審自ら「あれはゴールを認めるべき場面だった」と話している。