これまで献身的なプレーを見せてきた日本代表FW岡崎慎司に注目が集まっている。プレミアリーグを制覇したレスター・シティの陰の功労者と呼ばれ、「岡崎がいたから4-4-2が成立した」など賞賛の声が続々とあがっているのだ。

リーグ戦5得点ながら、後半戦ではレギュラーとして16試合連続先発出場。ジェイミー・ヴァーディとの2トップは抜群のコンビネーションを見せた。

前半からプレッシングを見せ、チームの守備戦術の特効隊長を務めた岡崎。しかし、ストライカーの指標としては得点ぐらいなもので、なかなかその”凄み”を伝えるのは難しい。そこで、「献身性」を何とかデータから読み解けないか、と『OPTA』を使い調べてみることにした。

数字はいたって普通?

まず、岡崎の今シーズンのスタッツを調べてみた。その結果が以下だ。

クリア6、インターセプト15、ボールリカバリー74、ファール28、タックル成功率78%

実はこの数字レギュラー陣の中でとりわけ高い値ではない。

チームの中では守備に参加していない時期もあった(後半戦はその限りではないが)リヤド・マフレズも岡崎を上回るスタッツを残している。

岡崎の役割はファーストプレッシングや守備に戻ることであり、そこでボールを奪取できるような結果はなかなか残らないからだ。

では、何か他の指標はないだろうか?

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