では、一方のアトレティコはどうだろうか。
2014年 UEFA CL ファイナル アトレティコ・マドリー
アルダ・トゥランが出場できず、ジエゴ・コスタも負傷明けの先発であった。
2016年 UEFA CL セミファイナル アトレティコ・マドリー
レアルよりも大きな変化があるのが、アトレティコ。指揮官は変わらずディエゴ・シメオネだが、前線が2人、中盤が2人、CBがヒメネスに。そしてGKも変わっている。シメオネはチームに継続性をもたせているものの、軸が変わったのは間違いなく、2年前よりも”上積み”を感じられる陣容である。
特に前線の2枚はカウンターアタックの申し子というべき強力な2枚が揃っている。エースのグリーズマンと復活したフェルナンド・トーレスのコンビは、負傷明けのジエゴ・コスタと下降線をたどり始めていたダビド・ビジャのコンビよりも破壊力がある。また、21歳のサウール・ニゲスの台頭も非常に大きいはずだ。
今シーズン、レアルとアトレティコはリーガでのみ対戦。アトレティコが1勝1分と勝ち越している。2014-15シーズンのリーガではアトレティコの2連勝を決めている。
スター軍団だけに優勢に見られがちなレアル・マドリーだが、アトレティコを苦手としているのは間違いない。もしかしたら、”ウンデシマ(11回目の優勝)”を目指す上で最も対戦したくなかった相手かもしれない。