数字は?

実は、スタッツ上もそこまで悪くはない。敵陣の中でのパス数はチーム最多の37本を通している。この日は61分に交代になっているが、タッチ数も56回とこちらも悪くない(69分に交代したヘスス・ナバスは37回)。

では、何故批判されたのだろうか?それは、守備をしっかりとしていなかったからに他ならない。

『Telegraph』は上述のヒートマップを取り上げ、彼は、セルヒオ・アグエロのサポートもできず、守備的MFとしての役割もこなせなかったとその中途半端ぶりを批判。太ももの負傷から回復していない、と論じた。(しかし、この試合でアグエロに一番パスを出したのはヤヤ・トゥレだったりもする。)

守備面でのスタッツは確かにひどい。空中戦の勝率こそ100%だが回数は2と少なく、タックル0、クリア1というのは物足りない。フェルナンジーニョがタックルを3回、ボールを5回拾い、フェルナンドがそれぞれ4回ずつ行っている中で守備をしていないと批判されるのは仕方のないことだ。

『Skysports』を元に走行距離をみてみると、7.054kmと確かに少ない。これは、1分あたりに直すと115.6mになり、同116.9mのフェルナンジーニョ、118.1mのヘスス・ナバスらに劣る数字だという。僅かな差ではあるが、動いていないのも確かなようだ。

イングランドの気質

批判されてしまったのは、毎年、この時期に起こり得る退団騒動が1つにあるだろう。既にこんな風刺画もTwitterでは見ることができる。

また、プレッシングにいかず常にジョギングのようなスピード感のなさ、タックル、デュエルといった体のぶつかり合いが全くできなかったわけで、そうしたプレーを重視するイングランドならではの批判とも言えるだろうか。

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