仲本「試合選評のレポートを提出すると、今度は監督と選手へインタビューした内容・コメントを文字にする作業に取り掛かります。これは先ほど話した試合終了直後の監督会見と選手インタビューの時にボイスレコーダーに録音しておいて、それを再生して聞きながらパソコンに打ち込みます。これを記者室が閉まる試合終了後2時間半以内までにJリーグに提出します」

平安山「試合終了した後に2記事、そんなスピードで書くんですね。しかもJリーグの試合ってナイターで夜遅い時もあるので、家帰るのは日をまたぐなんて事もあるはずです。いやぁ大変。いつもありがとうございます。それだけのスピードだと、パソコンへの打ち込みにブラインドタッチは必須ですか?」

仲本「必須、とは言いませんが、やはりベターです。1分間に150~200文字打てるスピードがあるとやり易いかも知れません」

平安山「続いて、Jリーグの公式戦以外の日はどんな風に活動しているのですか?僕の場合はブラジルで本職のサッカー指導者をやっている事が多いのですが」

仲本「フリーランスなので、もう本当にその日次第ですね。その都度、例えば高校野球の取材だったり、臨機応変です」

平安山「それもJリーグの取材と同じような流れのスケジュールですか?」

仲本「それも記事によりますね。ルポ記事などは3日くらい時間をかけて作り上げるような記事もありますよ。実際の現場報告に、余分な自分の意見などが入り込んでないかチェックします。記事は公平で、偏ったりしない様に気を使っています」

平安山「やっぱりそういう部分にも注意しているんですね。プロフェッショナルを感じます」

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