『BBC』は「リーグ・ワン(3部)のボルトン・ワンダラーズは、中国の投資家と取り引きに向けた会談を行う」と報じた。
先日イングランド代表監督となったサム・アラダイスが長く率いていたことで知られているボルトン・ワンダラーズ。
かつては元日本代表の中田英寿選手も所属していたクラブであるが、プレミアから降格して以降は財政的に恵まれておらず、昨季2部残留にも失敗している。
今年3月には現会長のケン・アンダーソン率いるインナーサークル・グループと、かつてのFWディーン・ホールズワースのスポーツシールド・コンソーシアムがクラブを買収。
750万ポンドの投資であったが、その後クラブが1億7000万ポンドもの借金を蓄積していることがわかり、非常に厳しい状況に陥っていた。
ファイナンシャル・フェアプレーへの違反において人件費の制限も課せられている状態ながらも、アンダーソン会長は12名の選手を獲得し、現在は3部でトップに立っている。
この危機を乗り越えるため、アンダーソン会長は一部の株式をアジア方面の投資家に売却する方針を固めており、中国やマレーシアのビジネスマンと対話をしてきた。
そして今回中国方面からの実業家と会談に至った状況にあるとのことで、今後の取り引きの進行によっては、また一つ中国の出資を受けるクラブが増えることになる。
イングランドではこれまでアストン・ヴィラ、WBA、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズが中国方面にクラブを売却しており、更にバーミンガム・シティも来月に買収が完了する予定になっている。