▼注目選手
ティム・ケイヒル / FW
何と言っても――たとえサブからのスタートであっても、一番怖いのはケイヒルだ。なぜなのかは分からないが、本当に日本は彼と相性が悪い。
このところはほぼベンチから最後に出てくるような役割にはなっているが、接戦の状況で彼が出てくるというのは本当に避けたいところだ。
年齢はもうすでに40近いが、そのポジショニングとジャンプ、正確なヘディングは特筆すべきもの。森重や吉田に彼を抑えられるかどうか、それを見てみたいところもあるが。
アーロン・ムーイ / MF
もはや紹介しきってしまった感もあるが、今のオーストラリアはムーイのチームである。ウェスタンシドニー・ワンダラーズとメルボルン・シティでそのセンスを遺憾なく発揮し、夏にはマンチェスター・シティへ。
現在は2部のハダーズフィールド・タウンへとレンタル移籍しているが、そこでもしっかり活躍を見せている。
修行僧のような外見から繰り出される正確でアイデアあふれるパス、そして成功率の高いフリーキックには注意が必要だ。
マシュー・ライアン / GK
アリ・アル・ハブシを抜き去り、「アジア最高GK」の名をその手にした若きオーストラリアの守護神。シュウォーツァーのように大型ではないが、それを感じさせない技術、身体能力、反射神経、冷静さを兼ね備えている天才だ。
10代でAリーグにデビューしたときからその才能は明らかであったが、ベルギーで2年連続最優秀GKとなり、現在はスペインのバレンシアでプレー。
日本にとって最後の壁は彼だ。ライアンの鋭いセービングを掻い潜って初めてゴールが生まれるのだから。
オーストラリア対日本は10月11日、日本時間午後6時キックオフ予定。放送はテレビ朝日系列で午後5時45分、NHK-BS1で午後5時30分からスタートだ。