意外とサッカーは少ない?
色んなコレクションを見てみたが、近年スポーツウェアと既製服の融合は図られているが意外なことにこの2つ以外に見つけられることはできなかった。
反面、多種多様なスポーツがテーマに使われていた。近年で言えば2015年春夏にカルヴェンがF1をテーマに、またアレキサンダー・ワンがH&Mコラボでバスケットボールやホッケーなどのスポーツ要素を混ぜたことがそれにあたる。そうしたスポーツがテーマにされる一方で、サッカーは人気がありすぎるゆえかかえって取り上げがたいのかも知れない。
日本語とF1がテーマになったカルヴェンのワンピース。これだけ見ればどこかのJリーグチームのアウェイユニと言えなくもない?
日本では、こうしたスポーツ系のアイテムは「ブランド」として定着し人気を集めている。架空のサッカーチームをテーマにした「F.C. R.B.」、サッカーユニフォームにインスパイアを得た「Six Yard Box」などがある。一方で、サプライヤーとして提供しているスポーツブランド側も「Football Junkey(横浜FC)」、「Bonera(ギラヴァンツ北九州)」などファッション要素を大切にするところが目立ってきている。
かつて、ロンドンやマドリードのスポーツ店を訪れた際に感じたのが欧州ではNikeやAdidasは一ファッションブランドとして絶対なる地位を確立しているということである。両者の壁は今やなくなりつつある。