この時ゾズリャはウクライナに関係する記章のついたシャツを着て、セビリアの空港に降り立った。
しかし、これを見たあるジャーナリストがそのマークを準軍事的組織のものと誤解。これが誤って伝えられ、「ゾズリャはナチス擁護者」であるという認識が広まってしまった。結局記事は削除され、ジャーナリストからは謝罪もあったという。
それでも、ゾズリャはラージョへの移籍が決まった直後にファンに向けて誤解を解くためのメッセージを執筆した。自身が準軍事的組織とも、ネオナチ組織とも関係しないことを主張したのだ。
Carta de @zozulyaroman18, nuevo jugador del @RVMOficial, a los rayistas pic.twitter.com/2vJPMdySCS
— Rayo Vallecano (@RVMOficial) 2017年1月31日
しかしその翌日に事件が起きる。
移籍後最初のトレーニングに現れたゾズリャに対し、ラージョのファンは「ここはナチスの場所じゃない」と書かれた横断幕を掲げたのだ。
一部のファンにとっては、そうした主張は信じられるものではなかったらしい。そして、ゾズリャにとってもこの仕打ちは到底受け入れられることではなかった。
📝📻 ENTREVISTA | Miguel Torrecilla: "Hemos hablado con el Rayo y acordamos el regreso de Zozulia a Sevilla"
➡️ https://t.co/p6XwFjxDUV pic.twitter.com/YSAqAimkE6
— Real Betis Balompié (@RealBetis) 2017年2月1日
練習後の午後3時19分、ベティスは公式サイトでゾズリャの復帰を発表。わずか17時間弱という、異例のド短期移籍となった。
ベティスのスポーツディレクターを務めるミゲル・トレキージャは、「ゾズリャにとってセビリアへ戻るのが最善の策だと我々は決定し」とコメント。「選手は非常に狼狽している。このようなことが起こるとは予想していなかった」と話したという。