Jリーグに対して総額2100億円を投じ、日本国内における10年間の放映権を獲得した『DAZN』。

“黒船”と呼ばれたライブストリーミングサービスは、ついに今週末からJリーグ配信をスタートさせる。日本サッカー中継は今まさに新たな時代に突入しようとしているのだ。

日本では『スカパー!オンデマンド』や『スポナビライブ』といったスポーツ配信サービスが先にリリースされており、サッカーのインターネット配信は特に目新しいわけではない。

しかし、130以上のコンテンツを扱う『DAZN』の網羅性は他の追随を許さず、何より日本サッカー最高峰の舞台であるJリーグの放映権を獲得したインパクトはやはり大きい。

『DAZN』の参入によって、日本サッカー界は大きく変わることが予想される。

巨額の放映権料を手にしたことでJリーグの賞金は増額になることが決定しており、配分金に関しても大きく拡充され、J1優勝チームには最大で20億円以上を手にするチャンスがある。この改革によってリーグ全体の競争力はさらに上がり、クラブにとっても強化が進むのはまず間違いない。

では、そうしたお金の面以外で変わるものは一体何なのだろうか。

今回は『DAZN』によってもたらされる4つの変化を、あくまで「未来予測」として考えていきたい。

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