50歳を超えて現役でプレーする横浜FCの三浦知良だが、世界は広い。2016~2017年現在行われている国際Aマッチにおいて”オールドルーキー“を何人か発掘したので紹介しよう。

ドウェイン・アンビスレー

1980年キングストン生まれの右サイドアタッカーはジャマイカの高校生年代で権威のあるダコスタカップに1996年ルセア高校の一員として出場した。

しかし、その後のキャリアは1チームを除いてすべて下部リーグでのプレーで、「私がトップリーグでプレーするといったら多くの人は信じなかっただろう」と語る通り全く注目されないキャリアを歩んだ。

しかし、2011年に30歳にしてモンテゴ・ベイ・ユナイテッドに加入すると、当時会長とクラブ名を変えて上を目指そうというチームの中でキャプテンとして活躍する。2014、2016年にはジャマイカ国内リーグ優勝を経験し、何と36歳にしてA代表に初招集され2016年10月のガイアナ戦でジャマイカ代表デビューも飾ってしまったのだ。

ゴールキーパーが30歳を超えてデビューすることはたまにあることだが、MFで35歳を超えてA代表デビューという選手はなかなか稀有ではないだろうか。1998年に33歳でA代表デビューしEURO2000に出場したビセンテ・エンゴンガもびっくりな超・遅咲きである。

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