楢崎 正剛(名古屋グランパス)
「僕は個人的に言えば、前のチームが消滅、合併してなくなったということもあるんで、なおさら長くクラブがJリーグの舞台で戦うということに関してすごく敏感…敏感と言うか。
25周年はまだまだ短いと思って、これからも五十年、百年、何百年と続いていくそういうクラブであってほしいなと思います」
楢崎が言う「前のチーム」とは、もちろん横浜フリューゲルスのことである。
楢崎は奈良育英高校卒業後の1995年に横浜フリューゲルスへと加入。楢崎にとってはプロデビューを飾り初タイトルを獲得した思い出深いチームだ。
Jリーグヤマザキナビスコカップの発足が1992年であるため、今年は創設25周年を迎えるチームが少なくない。
そのなかで様々なイベントが行われているが、楢崎の言葉には「クラブが在り続けることは決して当たり前のことでない」というメッセージが含まれている。心なしか、しんみり話しているようにも聞こえる。
Jリーグに関係する全ての人に対して、大切な何かを思い出させるような含蓄のある言葉だった。