日本が世界に誇る名パサー、中村憲剛。
身長175cmと小柄ながら右足のインサイドキックは強烈で、世界に通用するパススピードを誇るMFだ。
そんな中村は先週末に行われたJ1第17節のヴィッセル神戸戦にも先発出場。阿部浩之のゴールをアシストするなど大活躍だったのだが、チームの4点目は中村のコーナーキックから生まれた。
場面は3-0とリードし迎えた80分。
中村が蹴ったグラウンダーのコーナーに阿部が合わせミドルシュートを放つも、一度はGKキム・スンギュに阻まれる。しかし、中村がこれを拾ってクロスを入れると、最後は谷口彰悟が頭で合わせて4点目のゴールとなった。
起点となったのは中村のコーナーであるが、インサイドキックでありながらものすごい音がスタジアムに響いている。
インサイドキックは一般的に当てる面が広い分コントロールに秀でたキックであるが、中村はこうした強いボールを当たり前のように蹴る。
まるでスティーヴン・ジェラードのようなインパクトであり、日本でこれだけ強いインサイドキックを蹴れる選手はそうはいないだろう。中村の特性がよく出たシーンであった。
神戸相手に5-0と大勝した川崎。今週ミッドウィーク、未消化試合だった浦和レッズ戦がホームで予定されている。