――右からポジションを移して、左サイドバック兼ウィングバックを。Twitterのアンケートでは、左は「宇賀神友弥」を押しのけ「その他」が一位でした。

面白いですね。というより、これはユーザーの皆さんも難しかったでしょう。右サイドバックとウィングバックの時のケースと一緒で、サイドバックの二人とウィングバックの宇賀神が共存するわけですから、けっこう好みで分かれたのかも…。

ただ、その中で、左で「その他」が一位だったのは、セレッソ大阪の丸橋祐介に票を入れたかった方が多かったのかなと推測します。

――それはあるかもしれません。実際に多くのユーザーの方から、そのようなツイートが見られました。

前半戦においてリーグ二位に位置したチームのレギュラーですからね。それに、実際のパフォーマンスも良かった。

今季のセレッソ大阪はサイドからの仕掛けがキーになることも多いですが、彼の左からの崩しは冴えていましたね。攻撃の基点としてもそうですし、正確なクロスボールが相手の驚異となる試合も多かった印象です。後は、ユン・ジョンファン監督になり、守備面もレベルアップしているような気もしますね。

――他にこのポジションの候補となると?

真っ先に思い浮かぶのが、べガルタ仙台の永戸勝也です。

あの高精度の左足は本当に魅力的で、ルーキーとは思えぬ働き(リーグ戦では全17試合に出場)を見せてくれました。チャンスを作った数で言えば、チームで最も多かったのではないでしょうか。

それだけに、先日の大怪我(7月1日のガンバ大阪戦で右足関節脱臼骨折および複合靭帯損傷。復帰までには全治6ヶ月との発表)は悔やまれます。大学時代にも長期離脱した経歴の持ち主なので、故障癖にならないことを祈るばかりです…。

後はサガン鳥栖の吉田豊ですかね。

元々、彼の球際の強さだったり、タフネスさがすごく好きなんですが、攻守両面において穴という穴もない。今季も終始安定したパフォーマンスを披露していました。

――アンケートで選ばれた、宇賀神友弥、車屋紳太郎、松原后については?

宇賀神については「本当にいつも計算ができる選手だな」という印象。「努力」、「継続」、「向上心」という言葉が似合う選手ですよね。実際、その「頑張り」が報われ、日本代表にも招集されました。

ただ、「もう少し最終局面に顔を出して欲しかったなぁ」というのはあります。元々、そういうところで勝負する選手ではないとも言えますが、「これ!」というわかりやすい長所も求めたいですね。本当に万能な選手ですが。

車屋は「一段と川崎フロンターレの重要な選手になってきているな」という印象です。

高い身体能力と技術を武器にしていて主戦場は左サイドでありながら、今季はセンターバックでも及第点以上のプレー。これまでにもセンターバックとして出場していますが、安心して見られるプレーは試合を追うごとに増えてきています。

彼の特徴を考えると、サイドバックに固定して欲しいところですが。いずれにせよ、今季の活躍を続けていけば、さらに楽しみが増す選手であることは間違いないですね。

最後に松原ですが、「インパクト」で言えば、このポジションにおいてトップクラスでしょう。

あのダイナミックな攻め上がりは本当に魅力的で、あの強烈なシュート力と攻撃センスを持った選手は、Jリーグの中でも希少です。縦関係でコンビを組む白崎凌兵と共に、今季はさらなる成長を見せてくれると期待しています。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい