――守備の面ではどういったことに注意していますか?
ザルツブルクのオスカル・ガルシア監督(※インタビュー時。その後退任)も代表のハリルホジッチ監督同様、1対1にはすごくこだわります。そこでマイボールにできるかどうかで試合の局面は変わってくるので。監督には、自陣でボールを奪い返す回数が他の選手に比べて少ないことがデータに出ていると言われ、正直そこまで見ているのかと驚きました。どれだけチームにとってプラスのプレーができるかどうか。監督によって基準は違うと思いますが、今のチームで“デュエル”の意識は変わりました。
――Jリーグ時代や五輪代表でプレーしていたときと比べて求められることは違いますか?
そこはやはり監督にもよるとは思いますが、違いは感じますね。サッカーとしてJリーグに比べて激しいですし、ロングボールも多いです。守備のオーガナイズに関してもきっちりしています。
――年代別代表時代のチームメイトで同じくザルツブルクにいる奥川雅也選手(※昨季はBチームに当たる2部のリーフェリンク、今季は1部のSVマッタースブルクへ期限付き移籍)とは向こうでどんな関係ですか?
同じ関西出身ということもあり仲は良いですし、週一で一緒にご飯を食べたりしています。奥川選手がどう感じているかは分かりませんが、彼にとって僕はいい先輩なんじゃないかなと思います(笑)。
――リーフェリンクで結果を残した選手がトップチームのザルツブルクへ上がるというクラブの仕組みについてはどのように感じますか?
ザルツブルクとリーフェリンクは同じ場所で練習していて、ユニフォームも同じなんです。結果を出した選手が翌週すぐにザルツブルクでベンチに入ることも少なくないですし、練習でも怪我人が出たらリーフェリンクの選手が入ります。よって、若い選手なんかがすごくギラギラしていて、チームに良い影響を与えていると感じます。
――そうして上がってきた選手の一人に、韓国人FWのファン・ヒチャン(黄喜燦)がいます。彼の印象は?
彼ともすごく良い関係で、お互いつたないドイツ語で会話しています。同じアジア人として一緒にプレーすることは楽しいですし、彼はA代表でプレーしているので当然刺激も受けます。
――ドイツ語のほうはどうですか?
まずまず、ですかね。チームメイトとはドイツ語で会話しています。ただスペイン人の監督とは英語で話すので、両方勉強しています。
――チームメイトで仲が良い選手は?
ファン・ヒチャンの他には17番のアンドレアス・ウルマーとよくご飯に行きますね。ベテランの選手なんですが(※31歳)、僕が日本食レストランに招待したり、逆にオーストリア料理のお店に連れて行ってもらったりしています。