現在トルコのイスタンブルBBでプレーしているトーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨール。
2006年にモナコからアーセナルに移籍したが、その後退団しマンチェスター・シティと契約する。
その初年度の2009-10シーズン、アーセナルとの試合でゴールを決めた彼は、古巣のファンに向かって膝で滑るパフォーマンスをし、大きな批判を受けることになった。
挑発的な行為だとして2万5000ポンド(およそ345万円)の罰金が言い渡されることになったが、アデバヨールはあれが正しい行動だったと信じているという。『So Foot』のインタビューで明かした。
エマニュエル・アデバヨール
「あれは、アドレナリンの仕業さ。
あのあと、FAが僕に対してナイスな罰金を食らわせてきた。
しかし、僕は200万ユーロ(およそ2.76億円)の罰金を支払わなくてはいけなかったとしても、それをやることを考えただろう。そしてやっただろう。
そうするつもりはなかったんだが、5000人の観客が僕の家族を侮辱するのを聞いたものだからね。全く関係ない時に。
試合前には2トンの重圧を受けていたが、それが20キロになったような感じだった。
走り始めた時、ライト=フィリップスが僕を止めようとした。しかし彼は小さいから、肩でぶつかったら吹っ飛んだ。
それからギャレス・バリーがやってきた。彼は足がとても遅い。ちょっと走ったら置いていけた。
センターサークルの周りにはコロ・トゥレがいて、彼はすぐに僕に好きにさせたほうがいいと気づいたんだろう。
僕が膝で滑って、手をファンに向けて広げると、まるで無敵の男であるように感じられたよ。
人々があらゆるものを投げてきた。電話、ボトル。たじろぐことはなかったね。何も当たらなかった。ヒュヒュッと外れだ。まるで映画みたいだったな。
何年もの間刑務所にいるような感覚だった。そして突如こう言われた。『おう、ドアを開けて出て行け。君は自由だ』と。
そういう感覚だった。救済だね」