ダニエレ・デ・ロッシ
(将来について)
「僕はコーチとしての将来を考えてきた。
指導者になりたくない、残りの人生を休暇で過ごしたいと言っている選手にも沢山出会ってきた。
だけど、それから半年しか経っていないのに、セリエCであっても彼らが仕事をしているのも見てきた。僕も、何も除外はしないよ。
僕は世界で10本の指に入る監督2人と仕事をしてきた。ルチアーノ・スパレッティ、そしてアントニオ・コンテ。十分に幸運だった。3位はルイス・エンリケかな。
ペップ・グアルディオラとも一緒にプレーした。もしベンチでの仕事を得る事になれば、僕は彼の元を訪ねて、練習を勉強させてくれとお願いするよ。
本当にコーチになりたいんだ。すぐにではないよ。ただ、正しいタイミングでそうなることに関心を持っている」
「今の状態は良いよ。この1〜2年、僕は再びトップレベルの選手になったという感じがしている。
その前、僕のパフォーマンスは下がっていたよ。欧州のサッカー、そしてセリエAの今のレベルに対処できないと感じ始めていた。
しかし、アントニオ・コンテの下でプレーしたEURO、スパレッティの素晴らしいスカッドと共に戦ったことで、復活したと感じられた。
僕は一人で試合を決められるような、リオネル・メッシのような選手ではない。ただ、調子が良ければ『違い』を作り出すことは出来る。
サッカーをするには良いフィジカルコンディションが必要なんだ。ただ、チームのサポートも必要だ。僕は『機械の歯車』だからね。
ある年齢に達せば、いつ辞めようかという点については考えるものだよ。早くキャリアを終えたい選手もいる。その一方で40歳でもやる選手もいる。
僕はその間で考えている。最大の尊厳を持ってキャリアを終えたいと思う。
もし、僕がチームメイトについていけないという状況を感じて、自分のコンディションを受け入れられなければ、引退するよ。言い訳はしない。状況は受け入れる。
しかし、今はまだ強さを感じているよ。本物の選手だと思えている。
もし25歳の時と同じような準備をしていたら、困ったことになっていたかもしれないね。もはや超人ハルクのようにシャツを破ってゴールを喜ぶなんてことは出来ないよ。
良くなったのか悪くなったのかは分からないけど、違う選手になっている。
あの頃の僕はより爆発力があった。でも今はさらにシャープになったし、クオリティは高くなった。それが経験ってやつだよ。
時々、僕はローマへの愛情を持て余してしまったことを認めるよ。しかし、あのような強い感情を抑えることは簡単ではない。ゴールを決めた時、それは爆発したんだ」
【Playback!】デ・ロッシ、その愛と情熱が伝わるインタビュー
Text by 編集部
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