ダニエレ・デ・ロッシ

(スパレッティ監督はトッティをメンバーから落としてメディアから攻撃されたね?)

「あれは異常な状況だったね。まるでそれが唯一存在し得る話題であるかのように、巨大な圧力だった。

僕はそれは間違っていたと思う。全ての人々がどちらかの意見に同調しなければならないようなものだった。

ママが好きか、パパが好きか。そう聞かれるようなものだよ。僕は決して介入することはなかった。自分にも意見はあったし、それはまだ心の中にある。ただ、それはただの一つの意見だ。多くの人々の中でね。

僕が何かを話すことで、誰かを助けられたのか?」

「この16年間、僕はアイドル以上の存在であるトッティと共にプレーするという、最大の贅沢を得られた。

彼は普通の選手ではない。しかし、毎日彼と共にいることは、トッティが普通の人間であると思わせてくれるほどのものだった。

敵から守らなければならなかった時、僕はトッティを守った。

トッティと議論をしなければならなかった時、僕はそうした。

何かうまく行っていなかった時、僕はそれを話した。

愛情を見せなければいけなかった時、僕はそうした。

そして、彼に『バカだな』と言わなければならなかった時も、僕はそうした。

これは、ローマにいる誰もが与えられなかった贅沢だよ。なぜなら、『トッティが靴紐を結べなかった』と君が言えば、まるで国王を侮辱したようなものだからね」

(トッティがいるため、君は今でも『将来のキャプテン』だね。それは重荷になった?)

「彼が引退するにしても、そうでないにしても。キャプテンマークがどうなるにしても、僕は関心がない。腕章を付けなくても主将たり得ると思う。『副』であっても、偉大なキャプテンになれる。

そのようなもの全てを含めて、我々の間には何の衝突もないよ。同じ役割の選手なら競争もあっただろうけどね。

サッカーの点で言えば、トッティのライバルなどいないと世界中で認識されている。

人々の心の中で、彼は特別な存在だ。300ゴールを決めて、誰にでも愛されている。

300ゴールを決められないから、僕は誰にでも愛されるわけではない…というわけではないけどね。

加えて、僕の個性が意味するところで、時々言ってはならないことを言ってしまう点もあるけれど」