カルロ・アンチェロッティ

「君の情熱、君の個性、君の犠牲心が必要だ。障害物を打ち壊すために。

また、緊張を破るために君の喜びも必要だ。そして、眠っている誰かを目覚めさせるために、君の厳粛な怒りも必要だ。

チームやグループの中には、いつだって寝ている者がいるものさ。

ピッチの上で、君は私の戦士だった。一度たりとも、君が諦めるところを見たことがない。ユニフォームを汚さずにピッチを離れることも、戦いを避けるところも。

だから、常に君のことを賞賛してきた。技術的には恵まれなかったかもしれないが、目標に到達できる能力があった。

言ってもいいのかわからないが、君の足はあまりよく教育されたものではなかったね!

しかし、君が授かった意志の力は、他の誰も持っていないものだった。貴重な能力だった。それを君は他人に伝える方法を知っていた」

【次ページ】「違いを作る人は、システムや戦術を超える」