長期間を任せるには役者不足
「一つの結果だけを見て、解任を叫ぶのはどうか?」という声もあるだろう。もちろん、ローマ戦は悪い夜だったが。
もちろん結果だけで語れることではないが、バルベルデがローマ戦で見せたものは非常に心配なものだった。リーガではこのような状況に直面することもなかったわけで、貴重な分析材料だったともいえるのだ。
スタディオ・オリンピコのタッチラインで、受動的に立っていた。リオネル・メッシの華麗さが彼を救った。
しかし試合が厳しくなった時には、何かを変えようとはしなかった。ローマに混乱を起こさせる一歩を踏み出す勇気もなかった。
バルセロナのサッカーには勇気が必要だが、彼にはそれがない。彼がチームに展開するアプローチも、クラブの歴史と哲学に合致しない。
バルベルデ監督はクラブサッカーの最大のテストで失敗した。
バルセロナを安定させるためにいい仕事はしたが、勝負師としてリスクフリーのアプローチは、来季も監督を務められることを保証できるものではないだろう。