「何かあっても、誰も、何も言わなかった。西野さんのほうが私に何か言おうとはしてしていました。

マリ戦の後、私はパリへ行きフランス対コロンビア戦を見ました。その後、ベルギーのリエージュに戻ったのは午前4時か5時という遅い時間でした。

そしてそこで、1人の選手が話をしに来たわけです。『あまり良い状態じゃない』と。

私は『分かっています。そのことについては後で解決できます』と伝えました。

残念ながらそこでいろいろなことが起こり、会長がたくさんの選手やコーチに連絡を取りました。

ただ、私を含めジャッキー(・ボヌベイ)やシリル(・モワンヌ)、GKコーチ(エンヴェル・ルグシッチ)らには説明がありませんでした。

私や一緒にやっているコーチたちにとってそれは驚くべきことでした。

そして4月7日のことでした。会長にパリへ呼ばれ、私は何のことか分からずホテルへ出向きました。お互い『こんにちは』と挨拶を交わし、椅子に腰かけ、そして『ハリルさん、これでお別れすることになりました』と告げられました。

最初はジョークだと思ったんです。1分が経ち、『なぜかを仰っていただけますか?』と聞きました。すると、『コミュニケーション不足』だと伝えられ、怒りがさらに湧きたってきたのです。

『どの選手と?』と尋ねると、『全般的に』という返答でした」