ここから本当の意味でのワールドカップが始まる。
強者がひしめく決勝トーナメントと勝ち抜けに主眼に置いたグループリーグとではその熱量は全く異なるものであり、ここまで試合をご覧になった方であれば、その「次元の違い」を既に感じているはずだ。
そして、日本代表が決勝トーナメント一回戦(ベスト16)で戦うのはベルギーである。
監督西野明も「世界のトップ3」と警戒を強めるように、彼らが強豪国の中の強豪国であることは言うまでもなく、今大会におけるタレント力は「参加国の中でも一、二を争うレベル」と断言しても差し支えないだろう。
とは言え、どの相手であっても必ず勝機は存在するものだ。
上述の指揮官は「ベルギーには弱点がたくさんある」と試合前の記者会見で語っていたが、何も威勢を張るための発言ではないだろう。間違いなくベルギーには明確な弱点が存在するチームであるからだ。
今稿では、彼らの特徴を復習した上で、日本代表が突くべきポイントを簡単にまとめたいと思う。
コロンビア戦、セネガル戦と筆者が指摘したポイントからゴールが生まれたということもあり、ここまで好評を頂けているようだが、今回も「運命の一戦」のお共として楽しんで頂けると幸いだ。