第4位 乾貴士(6.1)

採点上では長友佑都と同点であったが、セネガル、ベルギー戦での値千金のゴールを評価して第4位とした。

紛れもなく今大会の日本代表において「最も可能性を感じさせてくれた」選手であり、個々で勝負ができる唯一無二のタレントであった。

上述のゴールはもちろんのこと、守備面でもクレバーさを感じさせるプレーを随所に披露し、ベルギー戦では相手のシステム変更に合わせて対応方法を変えて周囲にコーチングするなど、リーダー的な一面ものぞかせた。

大会前にエイバルからレアル・べティスへの移籍が発表されたが、決断の時期をもう少し待てば、さらなるビッグクラブからも声が掛かっていた可能性は大いにあっただろう。

第3位 昌子源(6.2)

大会を通じて、守備の要である吉田麻也を凌駕するパフォーマンスを見せたくれたのが昌子源であった。

大会前は槙野智章がレギュラーCBと目されていたが、強化試合のパラグアイ戦で出色の働きを見せると、そのまま一躍レギュラーへ。第二戦目でエンバイ・ニアング相手に互角以上に渡り歩いたディフェンスはまさに鮮烈なものであった。

そして、特に印象に残るのが、やはり、ベルギー戦の後半アディショナルタイム。

全速力で戻りながらも後一歩のところでナセル・シャドリのシュートに間に合わず、まさかの逆転負け。日本全土が落胆に包まれた失点シーンの直後、彼は精魂尽き果ててうずくまっていた。

だがそれは、ベルギーの鋭いカウンターアタックの前に半ば諦めかけていた選手も見られた中、誰よりも力を振り絞り、最後の最後まで「失点阻止」のために疾走したからだ。

29歳と円熟の年齢で迎える2022年大会では、必ずやDFリーダーとして日本代表を支えるべき存在である。芝生に何度も拳を打ちつけたその悔しさを胸に、海外移籍、そして更なる成長に成功した姿を見せてくれるはずだ。