『Automotive News』は11日、「クリスティアーノ・ロナウドの獲得によって、ユヴェントスのスポンサー企業でストライキが発生している」と報じた。

ストライキを敢行しているのは、ユヴェントスのオーナーであるアニェッリ・ファミリーが持つExorの子会社FCAの労働者。

FCAはフィアット・クライスラー・オートモービルズの頭文字を取ったもので、巨大自動車メーカーである。

ユヴェントスとFCAは経営的には別組織であるが、アニェッリ一家がそれぞれ64%、30%の下部組織を所有している。

ユヴェントスは今夏クリスティアーノ・ロナウドを1億500万ユーロ(およそ137.1億円)で獲得することになった。

しかしその動きに対して、FCAの労働者たちが一斉に反発。リストラを進めながら、その一方でサッカー選手に大金を払うことに抗議をした。

労働者組合

「これは受け入れがたいものである。経営陣はFCAの労働者にも尋ねてみるべきだ。

労働者は長い間大きな経済的犠牲を払いながら、同時にサッカー選手へ巨額のお金を費やしている。

フィアットの労働者は、少なくともこの3世代に渡って財産を作ってきたが、その代償として悲惨な生活を送ってきた。

経営陣は、一人だけの者を豊かにするのではなく、何千人もの人々の未来を保証する車のモデルに投資をすべきであある。

従業員の利益を最優先にすることが、企業の目的であるべきだ。上記の理由から、労働組合は7月15日から17日までストライキを行う」

FCAはジープ、アルファロメオ、マセラティ、フィアットなど多くのブランドの車を生産している。

しかしこのところは新しいモデルの延期や不足があり、従業員の一時的解雇などを進めていた。

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