リベンジ達成の可能性は?
ここまで変わろうとしているドイツ代表の「今」について触れてきたが、現状だけでは彼らが再び王座に君臨する日が訪れるか否かは何とも言えない。
彼らが挑戦するいくつかの変化要素が、一過性のものなのか、はたまた中長期的な視点に立っての取り組みであるかが読めないためだ。
少なくともEURO予選が始まる来年春までの流れは追ってから判断するべきだろう。
だが、断言できることは、変革を恐れないドイツ代表は極めて恐ろしい存在になり得るということだ。
2004年のEUROで一勝もあげられずにグループリーグ敗退を喫した後、ユルゲン・クリンスマンからヨアヒム・レーフへの監督の座が受け継がれた時も根幹からその戦い方を考え直し、その後の復活に成功した。
一種の限界点のようなものを感じた彼らが迎える14年ぶり転換期。その行く末は世界のサッカー界にも大きな影響を与えるかもしれない。