『L'Equipe』は3日、「アーセナルのアルメニア代表FWヘンリフ・ムヒタリャンは、ヨーロッパリーグのカラバフ戦に出場できない」と報じた。
木曜日に行われるヨーロッパリーグのグループステージ第2節で、アゼルバイジャンリーグのカラバフFKとのアウェイゲームを戦うアーセナル。
しかし、その試合では「政治的な問題」によってアルメニア代表FWムヒタリャンが帯同することはできなくなったという。
それは、アゼルバイジャンとアルメニアの間で起こっている領土紛争が原因であるとのこと。
この両国はナゴルノ・カラバフという地方の領有権を巡って争ってきた。領土自体はアゼルバイジャン国内にあるが、居住しているのは大半がアルメニア人であり、自治州として認められている。
1991年にはナゴルノ・カラバフ共和国として独立宣言をしているが、今のところ国際的に承認はされていない状況だ。
カラバフの監督を務めているグルヴァン・グルバノフ氏は以下のように話し、アーセナルが独自にムヒタリャンの欠場を決めたと説明したという。
グルヴァン・グルバノフ
「政治がスポーツを妨害するのは望ましくないが、この問題には何もできなかった。
ムヒタリャンがアゼルバイジャンに来るのは初めてではないし、多くのアルメニア人選手がここにやってきた。しかしアーセナルがそう決断した。
6万人のアゼルバイジャン人ファンの前で、彼がプレッシャーを受けることを恐れたのだろう。だから彼らはムヒタリャンを送らなかったのだ」