ベルント・レーノ
長くブンデスリーガでキャリアを築いた実力者も、今シーズンから活躍の場を移したアーセナルではペトル・チェフの厚い壁に阻まれている。
しかし、その能力に疑いの余地はない。各年代のドイツ代表に選ばれ続け、同年代のマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンと常に激しいポジション争いを繰り広げてきた。
お互いのライバル意識が強すぎるあまり時に仲が悪くなり、同じチームに置いておけないと、片方がA代表に、もう片方が年代別の代表に交互に招集される時期もあった。
今回のキャリア初の国外移籍の理由の1つには、永遠のライバルが世界屈指のゴールキーパーに数えられるようになり、代表でもノイアーの牙城を崩そうとしている背景も当然あるだろう。
足下の技術やカバー範囲の広さはチェフにはない武器である。チェフが負傷離脱している今こそ、ポジション奪取の大きなチャンスだ。