ダニー・ドリンクウォーター

エンゴロ・カンテとジョルジーニョがチームの歯車として君臨し、残りの1枠をロス・バークリーやマテオ・コヴァチッチ、セスク・ファブレガスが争うサッリ・チェルシーの中盤において、その競争にも加われていないのがダニー・ドリンクウォーターだ。

昨オフにレスター・シティFCから加入すると、エンゴロ・カンテとのミラクルコンビの再結成ということで非常に期待されていたが、蓋を開けてみると出場機会を得るのが精一杯という印象だった。

左のインサイドにはクリエイティブな選手を求めるマウリツィオ・サッリのチームでポジションを掴むためには、カンテもしくはジョルジーニョが競争相手となるため、勝算は限りなく低い。

今オフに放出候補と言われながらクラブに残留した背景は、プレーヤーとしての能力が評価されたというよりはホーム・グロウン・ルールの数合わせに使われたというのが現地の見方だ。

世界最高水準の選手からポジションを奪うという「2度目の奇跡」に期待したい。