■コンセプトを支えるキーマンたち 

就任3年目を迎えた金鍾成監督は、ピッチを幅広く使ったパスサッカーを標榜している。ボールを繋ぎながら常に主導権を握り、自分たちから攻撃を仕掛けるのがコンセプトだ。

絶対的な誰かに依存するのではなく、組織に戦術が浸透しているため、誰が出ても遜色なく機能するのがチームの特長でもあるが、ここではコンセプトを支えるキーマンたちにスポットライトを当てたい。

まずは、GKの朴。かねてよりJ3屈指の守護神として名を馳せていた背番号1は、今季も実力通りの活躍でチームを支えた。またビルドアップでも安定感を見せ、セービング以外の貢献度も非常に高かった。

次は、アンカーの小松だ。今季にYS横浜から加入した21歳の司令塔は、新天地でも存在感を発揮。

正確なパスワークでチームの心臓として君臨する様は、まさに“琉球のジョルジーニョ”と呼ぶに相応しい。