ルーベン・ネヴェス

Ruben Neves
1997年3月13日生まれ(21歳)
ポジション:DMF/CMF

W杯終了後、再起を図るフェルナンド・サントス政権において「最も評価を上げた選手は?」と問われれば、間違いなくこの男を挙げざるを得ないだろう。

中盤の底に人を配置した新生チームで、文字通り「司令塔」として心臓部を司り、出場した全ての試合でゲームをコントロール。

これまでのポルトガル代表では、4-3-3使用時のアンカー役は、どちらかと言えば防波堤として機能する選手を起用していただけに、彼のようなプレーメーカーの台頭はチームに革新をもたらした。

そして、彼がこのポジションで信頼の置けるパフォーマンスを発揮することにより、周囲で恩恵を受けているプレーヤーも存在する。その一人がウィリアム・カルヴァーリョだ。

彼はこれまで代表ではリスク管理を重視した役割が多く、ポジショニングも比較的低めの位置に取ることが多かったが、ネヴェスの登場で一列前のポジション(インサイドハーフ)でのプレーが可能に。

積極的に前からボールを狩りにいくスタイルとバイタルエリアにも積極的に顔を出すダイナミズムで「ボールを中心に能動的に仕掛ける」という新たなポルトガル代表のスタイルを実現させている。

自らのパフォーマンスでチームに貢献するだけではなく、各方面にもメリットをもたらすルーベン・ネヴェスの存在価値は増すばかりだ。