「兄弟で困難を乗り越える」と書くと堅苦しいですが、簡単に言ってしまうと、「ヒーローもんのアニメ」で敵を倒すためによくあるパターンと一緒です。「協力する→倒す→絆が生まれる」という仕組みをイメージしてみてください。
例えば、永井家ではこのようなことがありました。
ある日のこと、母が「おばあちゃんが手術をすることになったの。何かあばあちゃんのためにあなた達でできることはない?」と僕らに言ってきました。
この当時の僕ら兄弟はまだ小学生でしたが、「祖母のために何ができるのか」を話し合い、5キロ先の神社へお守りを買いに行って渡すことにしました。
僕たちにとって、神社にお守りを買いに行って、祖母のいる病院まで持っていくことは、とても困難なことでした。
皆さんは「これが困難!?神社にお守りを買いに行くことが!?」と思うかもしれません。でもね、考えてみてください。これは今から20年前の出来事です。20年前と言えば、スマホはもちろんありませんし、小学生は携帯電話すら持っていない時代です。
ですが、僕らは兄弟で協力して、神社から病院までの行き方(電車の乗り方、駅からの神社までの経路など)を調べ、メモを片手に神社へ向かい、お守りを買いに行きました。
そして、祖母にお守りを渡し、数日後に行われた祖母の手術も無事成功しました。
母から手術の成功を聞いた僕ら兄弟は、自然と二人で喜び合っていました。