■About ALAVES

本題に入る前に、アラベスの基本情報をおさらいしておきたい。というのも、アラベス自体、多くの日本人にとってあまり馴染みのないクラブだからだ。

設立は1921年で、本拠地はバスク州のビトリア=ガステイス。1部よりも2部で過ごすことが多いクラブではあるが、2000-01シーズンにはUEFAカップ(現・ヨーロッパリーグ)で準優勝、2016-17シーズンにはコパ・デル・レイで準優勝に輝くなど、カップ戦での躍進が話題を呼ぶこともある。

コパで準優勝した2016-17シーズンは11シーズンぶりに1部で戦い、9位でフィニッシュ。翌シーズンは14位で終え、今季はここまで5位と旋風を巻き起こしている。

過去に所属した選手で著名なのは、あのヨハン・クライフの息子であるジョルディ・クライフ、元ルーマニア代表のコスミン・コントラとアドリアン・イリエ、Jリーグでもプレーした元スペイン代表のフリオ・サリナスだ。セルタでの活躍で知られる元ロシア代表のアレクサンドル・モストヴォイは、アラベスで選手生活を終えている。

他には、現指揮官のアベラルドと2年前にコパ準優勝へ導いたマウリシオ・ペジェグリーノ(現・レガネス監督)がかつてプレーしていた。現在バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデも実は所属していたことがある。