アドバンテージがなかった説
アジアカップは現在まで全17回が行われており、開催国が7度も優勝している。
2004年には中国で開催されたが、これまで一度しかワールドカップに出場したことがない中国代表が決勝に進出したことは記憶に新しい。
このことは開催国のアドバンテージがどれほど大きいかを端的に示すものだ。しかしながら韓国は、連覇を達成した1960年大会を開催したのみ。その後は一度もない。
かつては非常に貧しかった韓国であるが、日本の援助などで1970年に「漢江の奇跡」という経済発展を成し遂げると、1980年代の後半には軍事独裁政権から民主化に移行し、現在へと繋がる発展を遂げている。
その間には1988年にソウル五輪を開催し、2002年には日本との共催でワールドカップを開催。大会ではいろいろ物議を醸すこともあったが、アジア勢で最高成績となる4位という結果を残した。
そんな実績と経済力を持つ韓国がアジアカップを開催できない理由はないのだが…。
ちなみに日本は1992年に広島で開催しそれがこれまで唯一となっているが、この大会での初優勝、Jリーグ開幕をきっかけにサッカーブームが起き、今日のワールドカップ連続出場、アジアカップ4度の制覇に繋げている。
もし、韓国が自国で開催していれば2002年のようにその圧倒的なアドバンテージによってアジアを制圧し、その後もきっと「○○の奇跡」のような成功を収めていたに違いない。