先日ガンバ大阪からマンチェスター・シティに移籍することが決定したFW食野亮太郎。

しかし英国でのプレーに必要な労働許可証を取得する条件が整っていないことから、他の国へと期限付きで貸し出される方針であると伝えられている。

そして、その候補として伝えられているのがスコットランド・プレミアシップのハーツであるという。

ハーツのアシスタントコーチを務めているのはオースティン・マクフィー。彼は2003年から3シーズンをFC刈谷で過ごしたため、日本語に堪能である。その関係もあって交渉に至ったそうだ。

ただ、ここで一つの問題がある。労働許可証の条件は英国に関するものであり、イングランドでもスコットランドでも同一である。なぜハーツならばプレーできるのか?

英国でプレーするための条件については「食野のシティ移籍は?プレミア移籍の“壁”、労働許可証はこうやって取得する」という記事で説明したが、原則的には食野亮太郎が認められる可能性はない。

しかし鍵となるのが例外パネルの「主観的評価」という部分であり、「例外的なタレント」と認められれば(パネルの構成員の多数決で決まる)、特例として許可が降りる場合があるのだ。

同じマンチェスター・シティのブラジル人MFドウグラス・ルイスは今季同じプレミアリーグのアストン・ヴィラに完全移籍した。

これは移籍金が1500万ポンド(およそ21.8億円)とそれなりに高額だったことに加え、ドウグラス・ルイスが「シティではレギュラーになれるほどではないが、アストン・ヴィラならば継続的に出場が可能」と考えられたため。

つまり、食野亮太郎は「ハーツでレギュラーとしてプレーできる」と考えられれば、労働許可証が発行される可能性がいくらかあるということだ。

『Edinburgh News』によれば、すでにマンチェスター・シティとハーツ両クラブの交渉は進んでいるという。あとは労働許可証が発行されるかどうかにかかっているそうだが…。

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