2001年にラツィオからマンチェスター・ユナイテッドに加入したアルゼンチン代表MFのフアン・セバスティアン・ベロン。その当時はイングランドで最高額となる移籍金2810万ポンドが支払われた。

セリエAではこのように圧倒的な存在感を見せた司令塔であったが…。

イングランドではなかなか結果を出せず、ユナイテッドの歴史上でも「失敗した補強の一つ」と評価されている。

なぜ失敗したのか?『Metro』によれば、マンチェスター・ユナイテッドでかつて活躍したDFリオ・ファーディナンドは以下のように話したという。

リオ・ファーディナンド

「フアン・セバスティアン・ベロンは信じられないような選手だった。偉大なパサーだった。

思うに、彼をマンチェスター・ユナイテッドで殺してしまったのはロイ・キーンの存在だ。彼が支配的なパーソナリティを持っていて、ボールを要求したからだ。

ラツィオからベロンが来たときのことを覚えているだろう。パルマで彼は中心的な選手で、試合のすべてが彼を通して進んでいた。

マンチェスター・ユナイテッドでは、それはロイ・キーンがやっていた。ディフェンダーからボールを貰って、ミッドフィルダーやアタッカーに繋ぐ。

彼がそのためのポジションを取り、激しく『おい、俺にボールをよこせ!』と叫ぶ。セバ(ベロン)は彼を尊重して、『ロイ・キーンにそれを続けさせる』と言っていた。

ただセバは素晴らしいタレントだった。ロイ・キーンがいなければ、彼はマンチェスター・ユナイテッドのシャツを着て繁栄したと思うよ。

ロイ・キーンこそセバの問題だった。もちろんそれはロイ・キーンの失敗ではないよ。彼のパーソナリティが強すぎただけだ」

ロイ・キーンが中盤の王様だったため、彼に気を使ったベロンの個性が死んでしまった…ということのようだ。