――インテル・マイアミはデイヴィッド・ベッカム氏だけでなく、日本の孫正義氏が共同オーナーに名を連ねていることでも知られています。アメリカ国内での注目度はどうですか?

よく日本のメディアで「全米が沸いた」と言った表現を見ますが、そのようなことはまず早々はありませんしいくらベッカム氏と言えどもインテル・マイアミはそこまでは達していません。

しかし、シーズン開幕前に既にシーズンチケットが完売したことは地元での注目度は抜群に高いことを物語っています。

※インテル・マイアミの開幕戦。ロサンゼルスでの試合(対ロサンゼルスFC)だったこともあってかヴィクトリア夫人を伴って来場したベッカム。

――先ほども出ましたが、フロリダはスポーツチームが運営面で苦戦する土地という印象がやはりあります。インテル・マイアミがそこを本拠地にした理由は他にも何かありそうでしょうか?また、オーランド・シティは具体的にどんな状況ですか?

インテル・マイアミの補足としては、共同オーナーの一人であるマルセロ・クラウレ氏は、FCバルセロナが2009年ごろにMLSにチームを保有する話があった際も共同オーナーとしてFCバルセロナと一緒に動いていました。

この時もフロリダを候補フランチャイズとしており、もしかしたらその時のネットワークや土地勘もあるのかな?と個人的には考えてみたりはしています。

オーランドは、2015年にMLSへ参入した比較的新しいクラブながら、リーグ7位となる平均観客動員数約2万3000人を記録。元ポルトガル代表のナニ選手などを擁する人気クラブとなっています。

フォーブス誌が毎年発表するMLSクラブ資産価値においてもオーランドは12位となる約295億円となり、着実に存在感のあるクラブとして成長しています。