「世界を代表するリーグ」を目指すMLS
――NBAのスーパースター、ケビン・デュラントがフィラデルフィア・ユニオンの共同オーナーとなるなど、最近もMLSは面白い話題が豊富です。現在26チームが所属しているリーグは最終的に何チームまで増えそうですか?そしてMLSは今後、世界の中でどんなリーグになっていくのでしょうか?
コミッショナーのドン・ガーバー氏は元々もっと少ないチーム数でリーグの拡張は打ち止めにすると公言してきたものの、需要が増え、リーグへの参加料が250億円を超えることから現在の数まで伸ばしてきました。
現在は確か30チームまで拡大すると言っていますが、2026年にアメリカ・メキシコ・カナダワールドカップ開催があり、少なくともこのサッカーへの投資はその時までは衰えることなく増加し、サッカーの価値は非常に大きくなっていくものと思われます。
それゆえ、本田圭佑選手、ディディエ・ドログバ氏のように独立リーグへの投資も増えています。女子のプロリーグもオリンピック・リヨンが投資をして参加するほどです。
MLSは既に年俸1億円を超える選手が60名を突破しており、MLSとしては「世界を代表するリーグ」を目指すことを公言しています。その中の指標の一つに「選手が自ら選んでプレーをしたいリーグ」があり、最近それが実現しつつあるように感じています。
何よりも鍵は勝敗だけではなく、「投資対象」として自分たちのビジネスを見せることを最重要にしていることが大きいと理解しており、スポーツビジネスの視点を強く持つ海外の投資家はこれからも増えていくものと思われます。